「自立」と「自律」を育むために、ご家庭でできること

勉強する女の子

「難関私立小学校が求める子ども像」について記載しましたが、今日は、幼児期に大切な「自立」と「自律」を育むために、ご家庭でできる取り組みについてお話ししたいと思います。この2つの力は、お子様が成長していく中で、心強い土台になります。とはいえ、いきなり完璧を目指す必要はありません。日常の中で少しずつ取り組めることから始めてみましょう!

自立を育むためのアイデア

「自立」とは、自分の力で物事を進められること。子どもが自分でできることを増やすサポートをしてみましょう!

1. 身の回りのことを任せてみる

例えば、朝の着替えや食事の準備、遊んだ後のお片付け。最初は一緒にやりながら、少しずつ「自分でやる」機会を増やしていきます。
「すごい!もう一人で出来たね!」など、小さな成功体験をたくさん褒めてあげてください。

2. 簡単なお手伝いをお願いする

「テーブルにお皿を並べてみようか?」など、簡単な家事を任せてみるのもおすすめです。子どもは「自分が家族の役に立っている!」という人の役に立つ感覚を得て、自信につながります。

3. 選択肢を与える

「今日のおやつはりんごとバナナ、どっちがいい?」と、2つの中から選ばせる場面を作ることで、お子様が自分で考えて選ぶ力を育てることができます。

自律を育むためのアイデア

「自律」とは、自分の感情や行動をコントロールする力のこと。これも幼児期に少しずつ身につけていきます。

1. ルールや習慣を身につける

「おもちゃを使ったら片付ける」「食事の前に手を洗う」といった簡単なルールを決めましょう。一貫性を持たせることで、子どもも習慣として身につけやすくなります。

2. 感情のコントロールをサポート

子どもが泣いたり怒ったりしたときには、「どうしたの?」「今どんな気持ちかな?」と、まずは共感の声をかけてみましょう。そして、感情を言葉にする練習を一緒にすることで、少しずつ自己コントロールができるようになります。相手に気持ちを伝える練習もしましょう。

3. 失敗を恐れない環境を作る

たとえ失敗しても、「次はどうすればうまくいくかな?」と声をかけ、挑戦を見守る姿勢が大切です。失敗から学ぶことで、解決力や粘り強さが育ちます。

親としての心構え

最後に、親として大切なことを3つお伝えします。

1. お手本を示す
子どもは親の行動を見て学びます。ルールを守る姿や、家事を楽しむ姿を見せることが、お子様の「やってみたい!」につながります。
2. たくさん褒める
「がんばったね!」「できたね!」という言葉は、お子様のやる気を引き出します。失敗よりも、挑戦したことを評価してあげましょう。
3. 過干渉を避ける
つい手を出したくなる場面でも、ぐっとこらえてお子様が自分で考える時間を与えてみましょう。見守る姿勢も成長を促す大切なサポートです。

まとめ

子どもが自立・自律する力を育むには、焦らずゆっくりと、小さな成功体験を積み重ねていくことが大切です。ご家庭でできることから、ぜひ取り入れてみてくださいね!