小学校受験で求められる「子どもらしさ」とは

小学校受験の家庭教師として各ご家庭と携わるようになってから、「子どもらしさ」とは何だろうと、ふと立ち止まって考えることが増えました。元気いっぱいで、好奇心にあふれた姿。思ったことを素直に言葉にし、分からないことに対して「どうして?」「やってみたい!」と目を輝かせる姿。そうした姿にこそ、学校が求める“子どもらしさ”があるのではないかと思っています。

もちろん、受験に向けての準備の中では、マナーや集団での行動、我慢する力なども必要になります。ただ、それらは「型」や「正解」をなぞることが目的ではなく、周りと関わりながら一緒に過ごすための大切な土台。決して子どもらしさを押し殺して身につけるものではないはずです。

生徒たちの成長を見ていると、時に失敗したり、思い通りにいかず涙を流したりすることもあります。でも、そんな経験の積み重ねの中で、「できた!」「わかった!」という達成感を味わい、少しずつ前に進んでいく姿は、まさに“子どもらしさ”そのものだと感じます。

私たちは、子どもたちが持つ素直な心、伸びようとする力、そして人と関わる中で育っていく姿を大切にしたいと考えています。学校が求める「子どもらしさ」とは、きっとそんな等身大の子どもたちの姿なのではないでしょうか。