小学校受験において、学校見学で授業風景や休み時間の在校生を見られることは、とても重要な機会です。なぜなら、パンフレットや説明会、インターネットの情報だけでは分からない「実際の学校の姿」を見られる貴重なチャンスだからです。
学校の教育方針や理念は、各校が大切に掲げているものです。しかし、それが実際に通われている生徒の姿と一致しているかどうかは、学校を訪れて初めて見えてくるものです。例えば、個性を大切にし、のびのびと自由に学ぶことを掲げている学校でも、実際には生徒が窮屈そうに感じられる場合もあれば、生徒たちが生き生きと楽しそうにしていることもあります。
この「理念と生徒像の一致・不一致」を見極めることが、ご家庭にとって非常に大切です。そしてさらに重要なのは、ご家庭の教育方針や価値観と学校の方針が合っているかという点です。ここがずれていると、お子様が日々の学校生活でストレスを感じたり、親御さん自身が違和感を抱える場面が出てくる可能性があります。
学校見学の際は、ぜひ「この学校にわが子が通う姿」を具体的にイメージしてみてください。ここで学ぶことで、お子様はどのように成長していくのか、ご家庭の考える理想の成長と重なる部分があるのか。そこをじっくり見つめる時間にしていただきたいのです。
小学校選びは、お子様のこれからの大切な時間を預ける場所を選ぶことです。ぜひ慎重に、そして前向きな気持ちで学校見学に臨んでくださいね。