小学校受験の準備を進めるなかで、意外と見落とされがちなのが「お子さまの意識」です。
つまり、「なぜ自分が頑張っているのか」「何のために受験をするのか」という目的を、お子さま自身が理解しているかどうか。
この「意識付け」ができているかどうかで、受験に向かう姿勢や学習への取り組み方が大きく変わってきます。
意識付けができている子は、学びに前向き!
小学校受験の勉強は、数か月〜1年以上続く長丁場です。最初はやる気があっても、途中で疲れてしまったり、飽きてしまったりすることもありますよね。
そんな時でも、子供が「これは自分のためなんだ」と思えていれば、自発的にがんばる力が湧いてきます。
「お父さんお母さんに言われたから」ではなく、「自分でやると決めたから」が原動力になるのです。
高い費用をかけて取り組まれるのですから「やらされている」という意識から意識して取り組めるようにしていきましょう。
意識付けのメリットはたくさん!
1. モチベーションが続く
目的がはっきりしていると、「今日はちょっと難しかったけど、明日はまた頑張ろう!」という気持ちになります。
2. 自己肯定感が育つ
小さな達成を積み重ねることで、「ぼく、がんばった!」「わたし、できた!」という自信につながります。
3. 親子の関係が良くなる
一緒に目標を共有しながら進んでいけるので、「一緒に頑張ってるね」という安心感が生まれます。
意識付けって、どうやってやるの?
● 子供にわかる言葉で「なぜ受験するのか」を話す
「〇〇小学校には楽しい授業があるよ」
「〇〇ちゃんにはぴったりの学校だと思うな」
といった、ポジティブな理由づけをしてあげましょう。
また、公立校と私立校とのそれぞれのメリットデメリットをしっかりと伝えた上で自分で選択させることにより「自分で決めたこと」という意識付けが出来るようになります。
● 小さな目標を立てて、達成感を大切に
「今日は30分だけ集中してみよう」
「このプリント、全部やれたらすごいね!」
など、“できた”を感じさせる工夫をしてあげると、自信がついてきます。
● 頑張った気持ちに共感する
結果だけでなく、「挑戦したこと」「がんばろうとしたこと」に目を向けて、
「がんばったね」「すごいじゃん!」と声をかけてあげましょう。
小学校受験は、親だけでなく、子供にとっても大きなチャレンジです。
その第一歩として、「意識付け」はとても大切な土台になります。
しっかりと子供の心に寄り添いながら、「一緒にがんばっていこうね」と声をかけてあげてください。
その積み重ねが、子供の心の成長にもつながっていきます。