慶應横浜初等部の一次試験の結果が出て、二次考査を残していますが、横浜初等部の二次考査の参考になればと思い、今年の私立小学校入試の分析をしたいと思います。
今年は「コミュニケーション力」を重視する学校が多かったように感じました。例えば、桐蔭や早稲田などの学校では行動観察で自由遊びが出題されました。また、成蹊では鬼ごっこが行われました。
子ども同士のやり取りや子どもの素の状況を作りやすいからだと思います。
幼稚舎では例年、絵画での質問が有名ですが、今年はペアでの発表や質問をする形式で、基本的に先生からの質問はなかったようです。
友達の話を聞き、質問をし、自分の意見を伝えるなど、双方向のコミュニケーションが必要とされる場面が増えていますね。
「こう言われたらこう返す」といった決まりきった対応しかできない、いわばロボットのような子にとっては、少し難しかったのかもしれません。
横浜初等部の二次考査や国立の対策のためにも、ご家庭でできることとして、普段からお子様と対話する時間を大切にしてみてください。日常の中で「どうしてそう思ったの?」といった質問を投げかけ、考えを話す機会を増やすことや、お子様の話に耳を傾け、「そうなんだね」と共感する姿勢を示すことが、コミュニケーション力の育成に役立ちます。また、家族で意見を出し合いながら物事を決める場面を作るのも、柔軟な対応力を育む良い機会になると思います。